誰かを好きになる、という感情は、
もっと単純なものだと思っていました。
楽しいとか、
会いたいとか、
一緒にいたいとか。
でも実際には、
嬉しさと同じくらい、揺れやすくて壊れやすいものなのだと、
あとから気づくことが多い気がします。
このコラムでは、
「好き」という気持ちの中にある、
その繊細さについて、静かに書いてみたいと思います。
「好き」は、強い感情に見えてとても不安定
誰かを好きになると、
心が満たされる瞬間が増えます。
一言のメッセージで嬉しくなったり、
ふとした仕草を思い出して、顔が緩んだり。
でも同時に、
ちょっとした沈黙や、
返事の遅れで、不安も生まれます。
好きという気持ちは、幸せと不安を同時に連れてくる。
それは弱さではなく、
それだけ相手の存在が、大きくなっている証なのかもしれません。
相手の一言で、気持ちが簡単に揺れる
好きな人の言葉は、
ときに想像以上の影響力を持ちます。
褒められたわけでもない、
特別なことを言われたわけでもない。
それなのに、
その言い方ひとつで、
心が軽くなったり、重くなったりする。
- いつもより素っ気ない気がする
- 忙しいだけなのかもしれない
- でも、少しだけ距離を感じてしまう
考えすぎていると分かっていても、止められない。
それもまた、
誰かを好きになる気持ちの繊細さなのだと思います。
「大丈夫なふり」が増えていく
好きになるほど、
弱い部分を見せるのが怖くなることがあります。
重いと思われたくない。
面倒だと思われたくない。
そんな気持ちが先に立って、
つい「大丈夫だよ」と言ってしまう。
本当は少し寂しくても、
不安でも、
好きな相手の前では、平気な顔をしてしまう。
好きという感情が、
人を強くする一方で、
とても慎重にもさせるのだと感じます。
傷つきやすさは、本気の証拠
「そんなに気にしなくていいのに」
そう言われたことが、何度かあります。
自分でも、
少し大げさかもしれない、と思うこともあります。
でも、
気にしてしまうほど、
真剣に向き合っているだけなのだと思います。
雑に扱えない気持ちほど、繊細になる。
傷つきやすい自分を、
無理に鈍くしなくてもいいのかもしれません。
体験談:強くなりたいと思っていた頃
体験談
以前は、
恋をしても動じない人になりたいと思っていました。
相手の言葉に振り回されず、
余裕のある自分でいたかった。
でも今は、
揺れるほど大切に思える気持ちがあること自体が、
悪くないと思えるようになりました。
繊細な気持ちは、守っていい
誰かを好きになる気持ちは、
思っている以上に、やわらかくて、繊細です。
だからこそ、
雑に扱われると、簡単に傷ついてしまう。
もし今、
恋の中で揺れているなら、
その繊細さを、無理に否定しなくていいと思います。
それは弱さではなく、
誰かを大切に思えている証だから。
おわりに
誰かを好きになる気持ちは、
決して強くて万能なものではありません。
むしろ、
とても壊れやすくて、
扱いに注意が必要な感情です。
でもその分、
心をやさしく揺らす力も、確かに持っています。
どうかその気持ちを、
自分自身が一番、丁寧に扱ってあげてください。