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犬との散歩時間が、いちばん自分に戻れる時間だった

一日の中で、
いちばん何も考えずにいられる時間はいつだろう。

仕事中でもなく、
家でくつろいでいる時間でもなく、

気づけばそれは、
犬と一緒に歩いている、あの短い散歩の時間でした。

このコラムは、
「気持ちを整えよう」とか
「前向きになろう」とか、

そういう話ではありません。

ただ、犬との散歩の中で、
少しずつ自分に戻っていった感覚を、
そのまま言葉にしてみたものです。

 

歩いているだけなのに、頭が静かになる

散歩に出る前までは、
頭の中がいつも忙しい。

今日うまくいかなかったこと。
明日やらなきゃいけないこと。
返せていない連絡。

でも、リードをつけて外に出て、
犬の歩くスピードに合わせた瞬間、

思考が、ふっと減る

急ぐ必要も、
効率を考える必要もなく、

ただ、信号を待って、
曲がって、止まって、また歩く。

「今ここ」にしかいられない時間が、
そこにはありました。

 

スマホを見ない時間が、こんなに楽だった

散歩中は、
自然とスマホを見る時間が減ります。

犬が急に立ち止まったり、
匂いを嗅ぎ始めたり、

常に意識は足元か、前。

通知を気にする暇もなく、
誰かと比べることもない。

情報が入ってこない時間は、
思っていた以上に、心を軽くしました。

何かを得る時間ではなく、
減らす時間だったのかもしれません。

 

犬のペースに合わせると、自分もゆるむ

早く歩く日もあれば、
ほとんど進まない日もある。

同じ道なのに、
毎日ペースが違う。

最初は、
「今日は進まないな」と思うこともありました。

でもいつからか、
それをどうでもよく感じるようになりました。

急がなくていい理由が、
ちゃんとそこにあるから。

犬は、
「今日はこれくらいでいい」と、
体で教えてくれます。

自分のペースを思い出す時間が、
散歩の中にありました。

 

考えごとが、最後まで続かない

歩きながら、
何かを考え始めることもあります。

でも、犬が立ち止まる。
急に引っ張る。
誰かとすれ違う。

そうやって、
考えは途中で途切れます。

それが、不思議と心地いい。

考えきらなくていい
結論を出さなくていい。

未完のまま終わる思考が、
心に余白を残してくれました。

 

「役割」から一瞬、離れられる

仕事の自分。
誰かにとっての自分。
ちゃんとしている自分。

散歩中は、
ただ「犬の隣を歩く人」になります。

評価も、
期待も、
成果もない。

何者でもない時間

それが、
思っていた以上に、心を回復させていました。

自分に戻れる時間とは、
こういうことなのかもしれません。

 

体験談:散歩のあと、気持ちが戻っていた

体験談


仕事で気持ちが沈んでいた日、
何も考えずに犬の散歩に出ました。

特別なことはなかったのに、
家に戻るころには、少しだけ呼吸が深くなっていたんです。

「戻ってきたな」と思いました。

 

散歩は、前向きになる時間じゃなくていい

散歩をすると元気になる、
前向きになれる、

そう言われることもあります。

でも、
無理にそう思わなくていい。

落ち込んだままでもいいし、
考えがまとまらなくてもいい。

ただ歩いて、帰ってくる

それだけで、
十分だったりします。

自分に戻れる時間は、静かでいい

 

おわりに

犬との散歩時間は、
何かを解決してくれる時間ではありません。

でも、
張りつめたものを、少しだけ緩めてくれる。

考えすぎた自分を、
元の場所に戻してくれる。

それだけで、十分な時間だと思います。

もし今、
自分がどこにいるかわからなくなっていたら、

犬の隣を歩く、その時間の中に、
答えじゃなく、戻る感覚があるかもしれません。

 

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