ふとした瞬間に、
誰かと一緒にいたいな、と思うことがあります。
でも同じくらい、
今日はひとりで静かに過ごしたい、と思う日もある。
このふたつの気持ちは、
どちらかが正しくて、どちらかが間違い、というものではなく、
いつも心の中で、行ったり来たりしているものなのかもしれません。
このコラムでは、
誰かを求める気持ちと、
ひとりを守りたい気持ちのあいだで揺れる感覚を、
そのまま言葉にしてみたいと思います。
こんな気持ち、ありませんか?
- 寂しいはずなのに、誰かと会うのが少し億劫
- 一人でいると楽だけど、ときどき不安になる
- 自分はわがままなんじゃないかと考えてしまう
誰かといたいのに、疲れてしまう瞬間
誰かと過ごす時間は、
安心感やあたたかさをくれる一方で、
気づかないうちに、
気を使っていることもあります。
会話のテンポ。
相手の機嫌。
沈黙にならないようにする気遣い。
楽しいはずなのに、家に帰るとどっと疲れる。
そんな経験を重ねるうちに、
「誰かと一緒にいたい」という気持ちに、
少しブレーキがかかるようになりました。
ひとりでいると、心は落ち着くけれど
ひとりの時間は、
とても静かで、自由です。
好きな時間に寝て、
好きなものを食べて、
誰にも説明しなくていい。
自分のペースを守れる安心感は、
何ものにも代えがたいものです。
でも、ときどき、
夜の終わりや休日の夕方に、
このままずっと一人だったらどうなるんだろうと、
考えてしまう瞬間もあります。
どちらかを選ばなきゃいけない、と思っていた
以前は、
「誰かと一緒にいる人生」か
「ひとりで生きる人生」か、
どちらかを選ばなきゃいけないような気がしていました。
でも実際には、
気持ちはそんなに単純じゃない。
- ひとりでいたい日
- 誰かに話を聞いてほしい日
- 距離はあるけど、つながっていたい日
気分によって揺れるのは、自然なことなのだと、
少しずつ思えるようになりました。
「どちらもある自分」を許せるようになるまで
誰かといたい気持ちが強い日は、
「依存しているんじゃないか」と不安になり、
ひとりでいたい気持ちが強い日は、
「逃げているんじゃないか」と責めてしまう。
でも今は、
どちらの気持ちも否定しなくなりました。
両方あるから、人として自然。
誰かを求める自分も、
ひとりを守りたい自分も、
どちらも、ちゃんと今の自分です。
体験談:今日は会わない、を選んだ夜
体験談
以前は、誘いを断ると
「せっかく声をかけてくれたのに」と、
ずっと引きずっていました。
でもある日、
「今日はひとりでいたい」と正直に思って、
その気持ちを優先した夜があって。
不思議と、次の日の心が軽かったんです。
あいだで揺れている今が、ちょうどいい
誰かと一緒にいたい気持ちと、
ひとりでいたい気持ち。
そのあいだで揺れている状態は、
未完成でも、迷いでもありません。
ちゃんと自分の気持ちを感じ取れている証拠だと思います。
無理に決めなくていい。
今は答えを出さなくていい。
その揺れごと、自分として抱えていけたら、
毎日は少しだけ、やさしくなる気がします。